今宵のジャズは・・・

シーンと静まりかえった夜、1枚のアルバムを取り出す。

今宵のジャズは・・・その25

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ミッシェル・ルグランの「シェリーズ・マン・ホール」から
「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」
1968年9月、シェリーズ・マンホールでのライブ録音。
メンバーは、ミッシェル・ルグラン(p)、レイ・ブラウン(b)
シェリー・マン(ds)
8曲のうち4曲が3人の共作となっており、ほぼ即興演奏っていうのがすごい。
「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」を初めて聴いた時は、びっくりした。まるで地の底から湧き出るようなルグランの声。声というかスキャット風のヴォーカル。聴きなれていくうちに、いつしか心に残る演奏になった。
全体を通してリラックスした乗りのよい演奏と観客の反応の興奮が伝わってきて、まるでクラブにいるよう。
それから私的にはレイ・ブラウンのベース・プレイを堪能するアルバムでもあります。
このジャケットは、オリジナルのLPでは、本当のマンホールのような凝ったジャッケットのようです。持っている人がうらやましいなぁ。
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  1. 2006/09/24(日) 22:09:34|
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今宵のジャズは・・・その24

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デューク・ジョーダンの参加したアルバムから、
ベーシストのダグ・ワトキンスの「WATKINS AT LARGE」
1956年12月にトラジションというレーベルから出たアルバム。
トラジションは3年程の間に15枚ほどのアルバムを製作して終結したレーベルだそうです。ただ、そのラインアップがかなり充実していて、希少化していたこともあって、「幻の名盤」なんて呼ばれたそうです。
ワトキンスは、リーダー作はこれ入れて2枚、あとは68のセッションに参加していて、それも「サキ・コロ」「キャンディ」「フュエゴ」などそうとうたるアルバムに参加してます。

このアルバムの参加メンバーは、
ドナルド・バード(tp)、ハンク・モブレー(ts)
ケニー・バレル(g)、デューク・ジョーダン(p)
ダグ・ワトキンス(b)、アート・テーラー(ds)    
という堂々たるメンバー。
ワトキンスのベースは重厚で太く、本当に縁の下の力持ちという感じ。
先日まで聴いていたカーティス・カウンスのベースより重厚で重い。
それがまた、ベースらしくて頼もしい感じ。
最後の「パノニカ」はジョーダンの曲。ジョーダンらしい美しい旋律にあふれて、バードのペットが美しく奏でる。

P.S
ベーシストは短命・・・?
スコット・ラファロ(25)、カーティス・カウンス(37)
ポール・チェンバース(33)・・・ワトキンスの従兄弟だそうだ。
そしてダグ・ワトキンスは27歳。
特に61,62,63年の3年間に集中してラファロ、ワトキンス、カウンスと続けて亡くなっている。ジャズ界にとっては、大きな痛手だったでしょうね。

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  1. 2006/09/23(土) 01:10:51|
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今宵のジャズは・・・その23

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DUKE JORDANの55年録音のサヴォイ盤「TRIO AND QUINTET」
ジョーダン初期の代表作で、リーダー作としては2枚目の作品。
タイトルからしてトリオとクインテットの収録というのは分かるが、
1から5曲目までがトリオで、6から10曲目までがクインテットとはっきり分かれている。
解説によると、55年10月にトリオ、同年11月にクインテットでレコーディング…
両者のカップリングが本作だそうだ。
トリオはパーシー・ヒース(b)、アート・ブレーキー(ds)、
クインテットはリズムセッションはそのままに、トロンボーンとバリトンサックスの2管が加わる。
tbとbsの組み合わせは、ちょと滋味で渋い演奏が想像されますね。

トリオでは、ベースとドラムはあまり表に出ず、ジョーダン中心の演奏という感じ。
ジョーダンのピアノはどちらかというと派手さはないけど、デリケートで少し控えめなタッチ。それに合わせるかのように、アート・ブレイキーの激しいドラミングもここでは少し影をひそめているように感じます。
5曲目の「サマータイム」でジョーダンの無伴奏ソロによるバラード演奏が情感たっぷりで思わずうっとりとしてしまう。
「FLIGHT・TO・JORDAN」以降のクインテットでは、7曲目の「TWO LOVES」のようなバラード調のメロディーにどうしても惹かれる。
ジョーダンの作る曲って、本当にメロディアスで分かりやすく歌心あふれる感じがします。
「CUBA]では、やっと(?)ブレーキーのナイアガラ瀑布のごときドラミングが少し聴けて、
「あぁ~、ブレーキーだなぁ・・・」と納得。
「YESTERDAY」はbsのセシル・ペインのワン・ホーンでのテーマ演奏が聴きどころ。

PS. ジョーダンの生きた足跡は、ジャズを聴いている人には、
思わずたどってみたくなるものなのかもしれませんね。

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  1. 2006/09/22(金) 03:22:16|
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今宵のジャズは・・・その22

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DON・RANDIの「WHERE DO WE GO FROM HERE?」 
1962年録音。VERVE。
ドン・ランディってピアニストは、これ1枚しか持ってないし、
インターネットで調べても良く分からない人物。
アルバムは他にパシフィックから「フィーリン・ライク・ブルース」
ヴァーブから「ラスト・ナイト」というのがあるらしい。
何かのセッションに参加している風でもないし、60年代のピアニストにしては、少し変わった経歴の持ち主かもしれない。
このアルバムの邦題はなんと「枯葉」。
「枯葉」なんてタイトルには全くないのに、商売上の戦略でしょうか。
そういえば、ウイントン・ケリーのアルバムにも邦題が「枯葉」というのがありましたね。
う~ん、「枯葉」という言葉に日本人は弱いのですね。

このアルバム、ルロイ・ビネガー(b)、メル・ルイス(ds)というトリオ。
とにかく、ドン・ランディはメリハリのきいた、あきのこない演奏を展開します。
1曲目の「T.J.ズ・ブルース」の演奏スタイルはすごく面白い。
ファンキーなピアノとそれに負けないビネガーのベース音。
同じところを針が何回も回ってるんじゃないかと思わせるほど繰り返す
スタイル。とても楽しい。
2曲目は「ワルツィング・マティルダ」。
一度は聴いたことがあるような懐かしいメロディ。
有名なオーストラリア民謡。1曲目とはちがって、
哀愁ただよう曲想をトリオはすごくバランスよく演奏している。
7曲目の「枯葉」。
ランディは前半、メロディーをしっかり抑えながら演奏。
でもアドリブになるとやはり乗ってくるタイプなのか、
本領発揮となるようです。ビネガーのソロも交えて、
なかなかの「枯葉」でした。

全体を通して、楽しく聴けるアルバムでした。
他の2枚のアルバムも聴いてみたいなあ・・・と思わせる
ピアニストです。

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  1. 2006/09/17(日) 23:05:52|
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ジャズのある暮らし・・・その7

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今日は「ラウンド・ミッドナイト」をレンタルで借りてきました。
バド・パウエルの生涯をモデルにした、
デクスター・ゴードン主演の映画です。
パリのブルーノートを舞台に、ニューヨークから来た
ディル・ターナーというテナーマンと彼を崇拝する一人の男性
の物語です。
酒におぼれて喪失感あふれるテナーマンの役をゴードンは
うまく演じています。
でも、見所は全編にあふれる彼の演奏。
 As time Goes BY
 Una Noche con Francis
 Autumn in Newyork
 Body and Soul
 Chan`s Song
 Round Midnight    
など映像を通して楽しむことができます。
なかでも「As Time Goes By」の演奏が印象的だった。
 帽子にめがねにネクタイ姿で椅子に座ったまま、
 おもむろに噴出す。
 ブルーノートの観客がジーと耳を澄ます。
 途中タバコをふかし、白い煙が立ち上がる・・・
自分のスタイルを貫くテナーマンの姿を象徴する場面です。

「スタイルはある日突然身につくものではない。
自分の中から徐々に育っていくものだ」
という映画の中のひとコマ。
今、CDなどで聴いている一つ一つのジャズには、
そこに至ったその人の人生があるんだ。
そんなことを感じた映画でした。


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  1. 2006/09/11(月) 20:12:34|
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今宵のジャズは・・・その21

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今宵もカウンスのベースを!
「YOU GET MORE BOUNCE WITH CURTIS COUNCE!」
先日聴いた「LANDSLIDE」と録音年も録音場所も
サイドメンバーも全く変わらない。レーベルもCONTEMPORARY。
当時の本セッションの未発表曲を収めたものがこのアルバムのようだ。
しかし、このジャケは・・・ジャズのものとはちょっと思えないけど、
まぁ、僕としては「いいんでないかい」ということで。
それにしても「LANDSLIDE」のジャケがあまりにもいいので、
その差に戸惑ってしまうことはいがめないかも。
内容は、あいかわらずカウンスのベースは
オーソドックスにリズムキープに徹している。
今宵もズンズンズンズン・・・と
頭の中をベースがリズムを刻んでゆく。
2曲目の「HOW DEEP IS THE OCEAN」が好き。

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  1. 2006/09/10(日) 22:29:17|
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今宵のジャズは・・・その20

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カーティス・カウンスの「LANDSLIDE」から「TIME AFTER TIME」
ウェストコースト・ジャズのミュージシャンの一人、
カーティス・カウンスの初リーダー作。1956年録音。
1963年死去というから、活動期間も短いようですし、
名前も他のジャズメンと比べてそれほど知られていない
ベーシストかもしれません。
彼のベースは、テクニックを前面に出すようなものではなく、
リズム・キープを堂々と行っているところにその持ち味があるのでしょう。
このアルバムでのサイドメンは、いずれもウエストコーストを代表するメンバー。
 ジャック・シェルドン(tp)
 ハロルド・ランド(ts)
 カール・パーキンス(p)
 フランク・バトラー(ds)
それぞれの演奏はすばらしく、最後の「A FIFTH FOR FRANK」
のバトラーのドラムソロも特筆ものだ。
だがあくまでも、カウンスの弾くベースの音に集中する。
ズンズンズンズン・・・・
リズミカルなベース音が頭の中で主役になる。
ジャケットも大好き。

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  1. 2006/09/09(土) 22:04:31|
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今宵のジャズは・・・その19

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カーティス・フラーの「BOSS OF THE SOUL-STREAM TROMBONE」
から「BUT BEAUTIFUL」
トロンボーンは大好きで、中でもカーティス・フラーが
一番多く聴いてるかも。
スローで朴訥として、あの独特なプップッ…という吹き方も
結構気に入っている。
今日は休暇をとって、一日外へも出ず聴いていた。
残暑厳しい日だったけど、トロンボーンの音色は
こんな日でも心を落ち着かせてくれる。
今聴いている「BUT BEAUTIFUL」
あくまでもスロー、フラーのソロがゆうゆうと続く。
最初と最後にYUSEF LATEEFのテナーが短く入る。
何故か耳に残る

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  1. 2006/09/08(金) 21:14:42|
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今宵のジャズは・・・その18

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「The Essential VICDICKENSON」から「Russian Lullaby」
エッセンシャルというから、かの有名な「ショーケース」からの
何曲かを集めたものでしょう。
中間派ジャズの原点と言われているそうですが、
そもそも中間派ジャズというのがよくわかりましぇん。
「1950年代のスイングジャズスタイルとモダンジャズの中間・・・」
うぅ~、ごめんなさい、ますますわからんようになってしもた・・・。
もう少し勉強します。
クラリネット、トランペット、トロンボーン、ギター、ピアノ・・・
楽器の種類が多くジャムセッション風ではあるが、独特の
リズム・セッションを作り出している。
クラリネットがテーマをとり、ピアノ、トロンボーンらがリズミカルに
実に気持ちよく吹き上げる。
でもこの演奏を支えているのは、明らかにギターのバッキングだ。
終始徹底して、ザクザク・・・と刻むバッキングは見事としか言いようがない。単調であるがゆえにすばらしく、最大の聴きものである。
ちなみにギターは、スティーブ・ジョーダン。

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  1. 2006/09/07(木) 23:51:11|
  2. 今宵のジャズは・・・
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ジャズのある暮らし・・・その6

ジャズの本で、ジャズソングのことを扱ったものは、
そんなに多くないと思います。
一番権威のあるのは、「ジャズ詩大全」全21巻。
村尾陸男著、中央アート出版。
1冊3,000円程する、ちょっとお値段のはる本ですね。
ただ、スタンダード曲はほとんど載っており、その歌の
原詩、訳詩、時代背景などなど、その曲のことを知るには
もってこいの内容です。
1990年に第1巻が刊行され、今だに続いているという素晴らしい
シリーズです。
規模の大きい図書館では所蔵していると思います。
図書館に行ったついでに検索してみてください。

もう1つは、「ジャズソングブック」の1と2という本。
五味太郎の構成・絵・訳詩。
1989か1990年にリブロポート出版から刊行。
絵本のような本ですが、2冊で全30曲のスタンダード曲の世界を
原詩と訳詩と絵で見事に表現しています。
ただ、リブロポート出版は潰れてしまい、現在は入手不可能な状態。
私はどうしても手元に欲しくて、図書館の書庫から見つけ、
コピーしました。(著作権違反かな?)
でも、本物の本が欲しい~。
そこでこんなサイトがあります。
「復刊ドットコム」
http://www.fukkan.com/
ここで登録すると、復刊して欲しい本を投票することができます。
100票になると復刊のために交渉してくれるそうです。
「ジャズソングブック」は
http://www.fukkan.com/vote.php3?no=4246 
「ジャズソングブック2」は
http://www.fukkan.com/vote.php3?no=28335 
で投票できます。
ちなみに現在の投票数は、
1は47票、2は10票。
まだまだ復刊の道は険しそうです。
よければ、清き1票を!

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  1. 2006/09/03(日) 23:04:45|
  2. ジャズのある暮らし
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