今宵のジャズは・・・

シーンと静まりかえった夜、1枚のアルバムを取り出す。

今宵のジャズは・・・その70

CHARLIE ROUSE-RED RODNEY
「Social Call」
P5280004.jpgUptown
1984.1録音
Charlie Rouse(ts)  Red Rodney(tp flh)
Albert Dailey(p)  Cecil McBee(b)
Kenny Washington(ds)  
Don Sickler(arr)
1984年録音だから、1924年4月6日生まれのラウズは60歳だ。
モンクはすでに1982年2月17日にこの世を去っている。
モンクと離れた後もモンクのイメージを少なからず持っていたというラウズだが、
ラウズのテナーは円熟していて素晴らしいと思う。
このアルバムでは、
「Darn That Dream」が好きです。
10分近くの演奏だけど、長さを全く感じさせないとてもいい演奏です。
ラウズのじっくりと歌い上げていく深く渋みのあるテナーサウンドに
しばらく酔いしれてしまいます。
そのあとに続くロドニーのソロもゆったりとした演奏を聴かせてくれます。
まさにベテラン2人の円熟した演奏です。
 
 ちなみにこのアップタウンというレーベルの魅力は、忘れ去られていたベテランたちに録音の機会を与えたということです。
なんてすばらしいレーベルでしょうね。

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  1. 2007/05/28(月) 22:43:41|
  2. CHARLIE ROUSE
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今宵のジャズは・・・その69

ラウズは70年2月にモンクの許を離れるようですが、
ラウズの参加したモンク・カルテットとしては最後となる
のが今宵のアルバムです。
「UNDERGROUND」
undergroud.jpgColumbia
1967-68録音
THELONIOUS MONK(p)
CHARLIE ROUSE(ts)
LARRY GALES(b)
BEN RILEY(ds)
JON HENDRICKS(vo)

ジャケットの秀逸さでグラミー賞が贈られたこのアルバム。
さすがにインパクトのあるデザインですね。
内容だって、10数年もラウズが参加したカルテットなのですから、
ゴール手前の円熟して実が落ちる直前というところでしょうか。
(何か変な表現ですね、いい言葉が見当たりません)
そういうわけかどうかわかりませんが、モンクのピアノは
全体的に淡々としていて、タッチも独特の奇抜さはなく
どちらかといえば堂々とした貫禄のある演奏に聴こえます。
きっとこういうモンク(後期の?)を好きな人と嫌いな人に分かれるんだろうなぁ。

2曲目の「UGLY BEAUTY」
ラウズのソロが朗々として気持ちがいい。
それを受け継ぐように続くモンクのソロも流れるように素晴しい。
この曲は映画の「ストレイト・ノー・チェイサー」にも登場していて、モンクが演奏を中断されて、「ソフトな曲なのに…」と怒る場面があります。
せっかく気持ちよく弾いていたのに、というところでしょうか。
4曲目の「BOO BOO`S BIRTHDAY」
この曲は娘のバーバラに捧げた曲だそうです。
モンクは身近な人に捧げた曲が多いようです。
7曲目の「IN WALKED BUD」はバド・パウエル、
ニカ夫人には「パノニカ」、妻のネリーには「クレプスキュール・ウィズ・ネリー」、
息子には「リトル・ルーティー・トゥーティー」、
ガールフレンドには「ルビー・マイ・ディア」などなど・・・
他にも3曲目の「RAISE FOUR」や5曲目の「EASY STREET」のモンクの
ソロには何故かじっと聴き入ってしまう。
モンクとラウズの終着地点に入ったともいえるこのアルバム…
そう思うともう一度聴いてみよっと!

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2007/05/22(火) 21:53:09|
  2. CHARLIE ROUSE
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今宵のジャズは・・・その68

「5 BY MONK BY 5」
5bymonk.jpgRIVERSIDE
1959.6 録音
THELONIOUS MONK(p)
THED JONES(cor)
CHARLIE ROUSE(ts)
SAM JONES(b)
ART TAYLOR(ds)

ラウズ参加のカルテットにトランペットのサド・ジョーンズが参加した5人編成。
モンクのオリジナル5曲を5人でやるからこのタイトルが付いているそうだ。
実はこのアルバム、村上春樹氏の「ポートレイト・イン・ジャズ」の中で紹介されている。
数あるモンクのアルバムの中でこれを選んでいるということは、きっとお気に入りの1枚なのだろう。
少し引用してみましょう。
「このLPはずいぶん繰り返して聴いたが、どれだけ聴いても聴き飽きしなかった。すべての音、すべてのフレーズの中に、絞っても絞ってもしぼれきれぬほどの滋養が染み込んでいた。そして若い人間の特権として、僕はその滋養を余すところなく、細胞の奥にまで吸い取った…」
村上氏にとってモンクは「濃いブラック・コーヒー、吸殻でいっぱいになった灰皿、JBLの大きなスピーカー・ユニット、読みかけの小説、秋の最初のセーター、そして都会の一角での冷やかな孤独…」
そういった情景と結びついているという。
モンクはある意味麻薬かもしれない。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2007/05/17(木) 00:34:31|
  2. CHARLIE ROUSE
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ジャズのある暮らし・・・その20

一人で車に乗る時はもちろんジャズを聴いていますが、
最近はもっぱらこればかりかけて楽しんでいます。
「さわりで覚えるジャズの名曲25選」
付録のCD
20070514154750.jpg発行:楽書館  
発売:中経出版
2004発行
後藤雅洋編著



ブルーノートからの超名盤の25曲のさわりの部分だけが、
大体1分半程づつ流れます。
みんな一度は聴いたことのあるメロディばかり。
でも、「おっ、これは誰々のなんという曲だ!」とすんなり出てきません。
こっ、こっ、ここまで出てきてるんだ~~
と思ってコピーしたアンチョコを見て納得します。
もう何度繰り返したことか…
でもいまだにダメ。
この前は、マイルスの「ディア・オールド・ストックホルム」が
「おっ、これは枯葉だな!こんなの常識、ふっふっ…」
…もう知ったかぶりは止めようと思いました。
でも運転中なので、夢中になりすぎて事故をおこさないように気をつけなくちゃね!

テーマ:音楽のある生活 - ジャンル:音楽

  1. 2007/05/14(月) 16:27:49|
  2. ジャズのある暮らし
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今宵のジャズは・・・その67

「MONK.」

monk.jpgColumbia
1964.3-4録音
Thelonious Monk(p)
Charlie Rouse(ts)
Larry Gales(b)
Ben Riley(ds)


ジャケットがすごく好きで、気に入っている。
少し上を向いて煙草をくゆらせるモンクの物憂げな表情が、黒一色の背景の中で浮かび上がり、思わず見とれてしまう。
内容は、とても聴きやすくラウズも素敵だ。
「Liza」「April in Paris」「Just You Just Me」などスタンダード・ナンバーのモンクも悪くないなぁと実感でき、ピアノの音色が素直に耳に入ってくる。
モンクのある種透明感のあるリズムとラウズの温かみのあるテナーがとても気持ちよく聴けるアルバムです。
「Children`s Song」のメロディのなんと無邪気でなにかとても懐かしい感じのする演奏でしょうか。
モンクが立ち上がって踊っている姿とダブりますね。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2007/05/13(日) 01:45:54|
  2. CHARLIE ROUSE
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今宵のジャズは・・・その66

ラウズを聴くためには避けて通れない壁(?)セロニアス・モンク。
実はあまり、今まで手を出してきませんでした。
ピアノはガーランドが好きだし、モンクをあえて聴く必要はなかったから…
でも、ラウズを聴きたいからモンクも聴いていこうと思います。
ラウズはモンクとともに12年間も行動を共にしたということですが、
それが原因かどうかはわかりませんが、世間の評判はマンネリとか
創造性に欠けるとか必ずしもいいものではないようです。
コロンビア時代のモンクが創造性に欠けるのは凡庸なラウズのテナーのせいだとか…ちょっとひどい。
まぁ、その辺のことはジャズ評論家諸氏に任せて、気にしないで聴いていきましょう。

「MONK`S DREAM」
dream.jpgColumbia
1962.10.11
THELONIOUS MONK(p)
CHARLIE ROUSE(ts)
JOHN ORE(b)
FRANKIE DUNLOP(ds)


コロンビアに移籍してのデビュー・アルバム。
ラウズをレギュラー・メンバーに迎えてのモンク・カルテット。
ラウズのリーダー・アルバムを聴いてきた耳には、確かにラウズの自由奔放なそれでいて心の中に染みいるようなテナー・サウンドは影を潜めているように感じることもある。
しかしここでのモンクの作り出すミュージックにしっかりとワン・ホーンでの役割をはたしているのではないかと思う。
特に3曲目の「BRIGHT MISSISSIPPI」、5曲目の「BLUE BOLIVAR BLUES」
で吹くラウズのテナーは、やはりラウズの音色だ。
モンクでのラウズ、ラウズでのモンク…という前に、
ラウズはラウズだ…ですよね。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2007/05/07(月) 21:18:18|
  2. CHARLIE ROUSE
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今宵のジャズは・・・その65

LOUIS SMITHの「SMITHVILLE]
285.jpgBlue Note
1958.3録音
LOUIS SMITH(tp)
CHARLIE ROUSE(ts)
SONNY CLARK(p)
PAUL CHAMBERS(b)
ART TAYLOR(ds)

音楽教師でもあったルイ・スミスのブルー・ノートに残したアルバム。
リーダ作はブルー・ノートに残した2枚のみ。
このアルバムでは、テナーにラウズが参加し、ソニクラ、チェンバース、アート・テイラーのブルーノートではおなじみのリズム・セッションである。
5曲のうち3曲がスミスのオリジナル・ナンバーであり、スタンダードの
「EMBRACEABLE YOU」以外はハード・バップなアップ・テンポな演奏を楽しむことができる。
ジャム・セッション的な演奏を中心にそれぞれのメンバーのソロも素晴らしい。

2曲目の「WETU」
 ラウズが快調にアップ・テンポ気味に吹きまくり、それに続くスミスのソロのテクニックにも思わず聴きほれてしまう。
3曲目の「EMBRACEABLE YOU」(抱きしめたいあなた)
 ガーシュイン兄弟が書いたこの名曲を、スミスの美しいペットのソロがブルージーに奏でる。このアルバムの中で唯一スローなバラード曲。
ただ、ラウズが抜けているのが残念!
ラウズがこの曲を吹いたらきっと素晴らしいバラードになってたのに…

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2007/05/04(金) 23:46:58|
  2. CHARLIE ROUSE
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今宵のジャズは・・・その64

The Jazz Modesの「The Most Happy Fella」
副題は「PLAY EXCERPTS FROM THE FRANK LOESSER MUSICAL」
(フランク・レッサーのミュージカルからの抜粋を演奏)
「The Most Happy Fella」(最も幸せな人)はフランク・レッサーがブロードウェイを目指して書いたというミュージカルです。
このミュージカルの内容は、
「中年のブドウ農園主トニーはサンフランシスコでウェイトレスのローザベラに恋をし、結婚を申し込みます。
若いハムサムなジョーの写真を送って。
彼女は結婚を承諾しますが、真実を知って傷ついた彼女はジョーの子を身ごもってしまいます。
トニーも交通事故で重傷を負い、やがて2人の間に理解と愛情が生れ…」
といったものです。
ミュージカルのナンバーをジャズで演奏しようなんて、少し実験的な試みでもあったのでしょうか。
でも、マイルスの「ポギーとベス」もあるし…
こういうの、流行ってたんですかね?
20070501205957.jpgCOLLECTABLES
Originally Released as Atlantic 1958
Julius Watkins(fh)
Charles Rouse(ts)
Gildo Mahones(p)
Martin Rivera(b)
Ron Jefferson(d) Eileen Gilbert`s(vo)
メンバーは先日の「Les Jazz Modes」とあまり変わらない。
最初はあまりよくわからないアルバムでしたが、ミュージカルの場面場面を想像しながら聴いていたらそれなりに楽しい。
例えば
1曲目の「Standing On The Corner」
 街角にたむろして通りゆく女性達を見ている歌だそうだ。
きっと品定めでもしているんだろうなぁ。
そう思うとなかなか楽しい曲で、聴いていると思わず自分もそこにいて「おっ、姉ちゃん…」とか言っちゃいそうな感じ。
5曲目の「My Heart is So Full Of You」
 愛し合うようになったトニーとローザベラが「私の心はあなたのことでいっぱい…」と幸せに満ちて歌う。
ここだけ例の女性ヴォーカルが入っています。
7曲目の「Don`t Cry」
 ローザベラが結婚相手が中年のさえない男性だと知って嘆いているのを、トニーが「泣かないで…」と歌う。
(それなら最初からだますなよな…と言いたいけど)
9曲目の「Somebody Somewhere」
 ラウズのテナーがしっとりとゆっくりと僕に幸せな時間を与えてくれます。この演奏も大好き!

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2007/05/01(火) 21:39:43|
  2. CHARLIE ROUSE
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