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今宵のジャズは・・・

シーンと静まりかえった夜、1枚のアルバムを取り出す。

今宵のジャズは・・・その69

ラウズは70年2月にモンクの許を離れるようですが、
ラウズの参加したモンク・カルテットとしては最後となる
のが今宵のアルバムです。
「UNDERGROUND」
undergroud.jpgColumbia
1967-68録音
THELONIOUS MONK(p)
CHARLIE ROUSE(ts)
LARRY GALES(b)
BEN RILEY(ds)
JON HENDRICKS(vo)

ジャケットの秀逸さでグラミー賞が贈られたこのアルバム。
さすがにインパクトのあるデザインですね。
内容だって、10数年もラウズが参加したカルテットなのですから、
ゴール手前の円熟して実が落ちる直前というところでしょうか。
(何か変な表現ですね、いい言葉が見当たりません)
そういうわけかどうかわかりませんが、モンクのピアノは
全体的に淡々としていて、タッチも独特の奇抜さはなく
どちらかといえば堂々とした貫禄のある演奏に聴こえます。
きっとこういうモンク(後期の?)を好きな人と嫌いな人に分かれるんだろうなぁ。

2曲目の「UGLY BEAUTY」
ラウズのソロが朗々として気持ちがいい。
それを受け継ぐように続くモンクのソロも流れるように素晴しい。
この曲は映画の「ストレイト・ノー・チェイサー」にも登場していて、モンクが演奏を中断されて、「ソフトな曲なのに…」と怒る場面があります。
せっかく気持ちよく弾いていたのに、というところでしょうか。
4曲目の「BOO BOO`S BIRTHDAY」
この曲は娘のバーバラに捧げた曲だそうです。
モンクは身近な人に捧げた曲が多いようです。
7曲目の「IN WALKED BUD」はバド・パウエル、
ニカ夫人には「パノニカ」、妻のネリーには「クレプスキュール・ウィズ・ネリー」、
息子には「リトル・ルーティー・トゥーティー」、
ガールフレンドには「ルビー・マイ・ディア」などなど・・・
他にも3曲目の「RAISE FOUR」や5曲目の「EASY STREET」のモンクの
ソロには何故かじっと聴き入ってしまう。
モンクとラウズの終着地点に入ったともいえるこのアルバム…
そう思うともう一度聴いてみよっと!

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2007/05/22(火) 21:53:09|
  2. CHARLIE ROUSE
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

今宵のジャズは・・・その68

「5 BY MONK BY 5」
5bymonk.jpgRIVERSIDE
1959.6 録音
THELONIOUS MONK(p)
THED JONES(cor)
CHARLIE ROUSE(ts)
SAM JONES(b)
ART TAYLOR(ds)

ラウズ参加のカルテットにトランペットのサド・ジョーンズが参加した5人編成。
モンクのオリジナル5曲を5人でやるからこのタイトルが付いているそうだ。
実はこのアルバム、村上春樹氏の「ポートレイト・イン・ジャズ」の中で紹介されている。
数あるモンクのアルバムの中でこれを選んでいるということは、きっとお気に入りの1枚なのだろう。
少し引用してみましょう。
「このLPはずいぶん繰り返して聴いたが、どれだけ聴いても聴き飽きしなかった。すべての音、すべてのフレーズの中に、絞っても絞ってもしぼれきれぬほどの滋養が染み込んでいた。そして若い人間の特権として、僕はその滋養を余すところなく、細胞の奥にまで吸い取った…」
村上氏にとってモンクは「濃いブラック・コーヒー、吸殻でいっぱいになった灰皿、JBLの大きなスピーカー・ユニット、読みかけの小説、秋の最初のセーター、そして都会の一角での冷やかな孤独…」
そういった情景と結びついているという。
モンクはある意味麻薬かもしれない。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2007/05/17(木) 00:34:31|
  2. CHARLIE ROUSE
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

今宵のジャズは・・・その67

「MONK.」

monk.jpgColumbia
1964.3-4録音
Thelonious Monk(p)
Charlie Rouse(ts)
Larry Gales(b)
Ben Riley(ds)


ジャケットがすごく好きで、気に入っている。
少し上を向いて煙草をくゆらせるモンクの物憂げな表情が、黒一色の背景の中で浮かび上がり、思わず見とれてしまう。
内容は、とても聴きやすくラウズも素敵だ。
「Liza」「April in Paris」「Just You Just Me」などスタンダード・ナンバーのモンクも悪くないなぁと実感でき、ピアノの音色が素直に耳に入ってくる。
モンクのある種透明感のあるリズムとラウズの温かみのあるテナーがとても気持ちよく聴けるアルバムです。
「Children`s Song」のメロディのなんと無邪気でなにかとても懐かしい感じのする演奏でしょうか。
モンクが立ち上がって踊っている姿とダブりますね。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2007/05/13(日) 01:45:54|
  2. CHARLIE ROUSE
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:0

今宵のジャズは・・・その66

ラウズを聴くためには避けて通れない壁(?)セロニアス・モンク。
実はあまり、今まで手を出してきませんでした。
ピアノはガーランドが好きだし、モンクをあえて聴く必要はなかったから…
でも、ラウズを聴きたいからモンクも聴いていこうと思います。
ラウズはモンクとともに12年間も行動を共にしたということですが、
それが原因かどうかはわかりませんが、世間の評判はマンネリとか
創造性に欠けるとか必ずしもいいものではないようです。
コロンビア時代のモンクが創造性に欠けるのは凡庸なラウズのテナーのせいだとか…ちょっとひどい。
まぁ、その辺のことはジャズ評論家諸氏に任せて、気にしないで聴いていきましょう。

「MONK`S DREAM」
dream.jpgColumbia
1962.10.11
THELONIOUS MONK(p)
CHARLIE ROUSE(ts)
JOHN ORE(b)
FRANKIE DUNLOP(ds)


コロンビアに移籍してのデビュー・アルバム。
ラウズをレギュラー・メンバーに迎えてのモンク・カルテット。
ラウズのリーダー・アルバムを聴いてきた耳には、確かにラウズの自由奔放なそれでいて心の中に染みいるようなテナー・サウンドは影を潜めているように感じることもある。
しかしここでのモンクの作り出すミュージックにしっかりとワン・ホーンでの役割をはたしているのではないかと思う。
特に3曲目の「BRIGHT MISSISSIPPI」、5曲目の「BLUE BOLIVAR BLUES」
で吹くラウズのテナーは、やはりラウズの音色だ。
モンクでのラウズ、ラウズでのモンク…という前に、
ラウズはラウズだ…ですよね。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2007/05/07(月) 21:18:18|
  2. CHARLIE ROUSE
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

今宵のジャズは・・・その65

LOUIS SMITHの「SMITHVILLE]
285.jpgBlue Note
1958.3録音
LOUIS SMITH(tp)
CHARLIE ROUSE(ts)
SONNY CLARK(p)
PAUL CHAMBERS(b)
ART TAYLOR(ds)

音楽教師でもあったルイ・スミスのブルー・ノートに残したアルバム。
リーダ作はブルー・ノートに残した2枚のみ。
このアルバムでは、テナーにラウズが参加し、ソニクラ、チェンバース、アート・テイラーのブルーノートではおなじみのリズム・セッションである。
5曲のうち3曲がスミスのオリジナル・ナンバーであり、スタンダードの
「EMBRACEABLE YOU」以外はハード・バップなアップ・テンポな演奏を楽しむことができる。
ジャム・セッション的な演奏を中心にそれぞれのメンバーのソロも素晴らしい。

2曲目の「WETU」
 ラウズが快調にアップ・テンポ気味に吹きまくり、それに続くスミスのソロのテクニックにも思わず聴きほれてしまう。
3曲目の「EMBRACEABLE YOU」(抱きしめたいあなた)
 ガーシュイン兄弟が書いたこの名曲を、スミスの美しいペットのソロがブルージーに奏でる。このアルバムの中で唯一スローなバラード曲。
ただ、ラウズが抜けているのが残念!
ラウズがこの曲を吹いたらきっと素晴らしいバラードになってたのに…

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2007/05/04(金) 23:46:58|
  2. CHARLIE ROUSE
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  4. | コメント:6
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